さて、治療を系統的に無駄
なく進めるために、まず不妊の病態、病因を類型化して目の前の症状がどれにあてはまるかを検討します。
そして分類できたら、その症例を最も適したカテゴリーにあてはめて対応することにします。
これまで蓄積した膨大な妊娠例の閻魔帳があるので大抵はカテゴリーのどれかに収まります。なかでも妊娠率の高い治療グループに当てはまればしめたものです。もちろん型にはまりきらない症例もあります。こうした症例を新たに選別
し個別的に適確な治療を行えるかどうかは応用問題としてこれまでの経験とノウハウが問われやり甲斐のあるところです。
こうして新しい症例、難しい症例をうまくクリアしていくことによって進歩と喜びがあります。従って私共医者にとって師は患者さまです。
そして医療全般に共通して言えることは医者は決して全能ではありません。
私共が治癒にあずかれるのは精々30%くらいで、人間に限らず生物共通
に備わっている肉体の自然治癒力が殆どすべてです。この反省を自戒として皆様と同じ目線で協力し合って希望の達成に力を尽くしたいと思います。 |