1、排卵:
親指頭大の卵巣から厚さ1mmの卵巣の皮膜を破って排卵した卵は直ちに卵巣を包むように寄ってきた卵管につかみどりされ卵管に 送り込まれます。 図2

2、卵の輸送:
は卵管の大きなうねり運動と卵管の上皮に生じたせん毛の細かい運動の共同作業で子宮の方に運ばれます。




↑図2 クリックすると拡大図 
3、頚管の重要性:
排卵と同時にタイミングよく膣に射精された精子は精液プールとしてたまりますが、卵胞から分泌される卵胞ホルモンの働きで頚管にある頚管線から粘液が分泌され、この粘液は精液と同じアルカリ性なので、相性がよく精子はこの粘液の中をおよいで子宮腔に向かいます。

4、受精:
卵子は卵管の中ほどで精子と受精し直ちに受精卵となって子宮腔に向かいます。

5、着床:
月経という形で剥脱した子宮内膜はこれも卵胞ホルモンの働きで、次第に増殖して 部厚くなり約14日で厚さ2mmぐらいの着床に適した内膜に完成します。
一方受精卵は約5日間かかって子宮腔に到達し増殖した子宮内膜に着床し妊娠が成立します。
ここでおわかり頂けることと思いますが、精子を受け入れる頚管粘液の分泌、受精卵の着床にあずかる子宮内膜の増殖など、いずれも卵胞ホルモン、言い代えれば、卵胞の発育如何にかかっているということです。


妊娠に至る5つのステップを挙げましたが、なかでも 女性の排卵のしくみは男性と違ってダイナミックでデリケートです。
図3
に示しますように排卵の指令塔は間脳にある視床下部の大脳辺縁系です。
月経が始まると下垂体というホルモンの倉庫からホルモンを放出させる体液性のホルモンが、視床下部から分泌されます。
これがのステップです。
つまり卵を育てる卵胞刺激ホルモンが分泌され卵が発育します。
これがの道筋です。
この間発育する卵胞から卵胞ホルモンが分泌され血中に増えてきますが、卵胞の発育が頂点に達した頃、サージ(大波)といって一日だけ血中に急増します。
つまり卵胞が出来上がったという情報です。
これが視床下部に伝わって黄体化ホルモンという排卵をおこすホルモンを放出し排卵を促します。
これがフィードバックと呼ばれるのステップです。
このの系は一種の回路で一ヶ月をサイクルにまわっています。
しかしこの回路は精巧ですがデリケートで壊れやすいのです。
例えばのどこかの回路が故障し中断されたのが無排卵症です。


↑図3 クリックすると拡大図 
 


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